現在の大相撲は、若貴時代ほどの人気は無くなったとはいえ、スポーツとしてテレビでも放送されていますし、海外でも日本文化を代表するものの1つとして知名度は高いですよね。
相撲の起源は想像以上に古く、古墳時代の埴輪などにもその様子が描かれています。
古事記にも神々が相撲をする様子が神話として記されており、その後の平安時代でも神事としての意味合いが強かったようです。
興行として相撲が行われるようになったのは江戸時代だと言われています。
初期の興行が浪人集団との関わりが強かったため幕府が相撲を禁止したこともあったのですが、寺社奉行の管轄で管理体制が整えられて神社や寺の境内で興行が行われるようになったそうです。
神事としての相撲だったことや江戸時代も寺院や神社で行われていたことも、相撲ならではの作法などはそれぞれ意味があって、勝負の結果だけではなく格式が重要とされる理由かもしれません。
最近は力士の格式が問題になることも多く、相撲部屋での死亡事件や大麻使用で逮捕された力士までいますが、若いうちから親から力士を預かる親方たちは、相撲の歴史や意味合いなども含めてしっかり教育しなければいけないですよね。